放流鮎が大鮎に!?天然遡上(海産鮎)に思う。2015
私の一考察です。反論異論は今回は受け付けません。


福井には40年程前までは九頭竜川・高速橋〜福井大橋それより下流域は友釣りをする為にコロガシ釣りで囮鮎を獲る事を権利の有る様に正々堂々
行っていた良い時代?であった。
五松橋袂の「末永囮店」が一軒あったが「山田囮店」も「藤田さん」もなく近隣住民の鮎好きの絶好の釣り場であった。
囮がなければ友釣りは出来ない!の大義は朝夕の釣り人を多くした。
我々も北島〜飯島から鳴鹿堰堤下流へ下って来た。
理由は福井の歓楽街の「片町」の魚屋さんに5時までに「鮎」を納めに行かねばならないのであるが北島からだと40分水源池だと15〜20分。
3時半上りが30分延長できる。らしい・・・・・・????
もう一つの理由は[鮎の大きさ]に有った。魚はキロ=幾らとなる。らしい・・・・・・????
キロ50(ゴ○)と言えば一キロ5000円を差すがバブル全盛!片町の魚屋さんはキロ40〜60で取ってくれた。らしい・・・・・・????
大きすぎる鮎100〜150.gだと7〜10匹が18〜22cm50〜80gだと20〜15匹と買う側も食べる側も丁度良い値段であった。らしい・・・・・・????
私は週1〜2度昼から4〜5時間彼ら達に遊んでもらって竿・仕掛の情報交換をする為夜の巷へ・・・・・・・らしい・・・・・・????
後最大の理由が鮎の味であった。
天然鮎と沸き清水が至る所にある関係か当時から九頭竜で一番美味しいと信じていた。
美鮎の条件は@川の水質A水温B幼魚・稚鮎時放流C天然鮎D良質石垢を食めるストレスのない環境が美味しい鮎を育む。のだと思う。

九頭竜川(飯島)6/28 大野・真名川7/30


昨年の11月上旬であった。
鮭の遡上を見に九頭竜川に行った。
群れてはいないが鮭がチャラ瀬で尾びれを振っている。
あちらこちらでも鮭‥…鮭…・鮭。
何気に上流を見た。瀬の開きにいたおびただしい15cm位の魚の群れ1000〜2000尾の鮎。
成す事もせず傍観!
11月である。天然鮎の成熟は遅いと言われるが。ここまでだとは。
、毎年4月〜5月より遡上が始まり・・・6月上旬に解禁?
動物は暦を持たない。時計もない。気温・水温/潮の満干・太陽の位置等で時を計り自発するのだ。
九頭竜川天然遡上鮎のDNAは「型10〜15〜16cm 6〜7月遡上終了 8〜9〜10月成育 10〜11月産卵
と仮説すれば桜の咲く頃に見えないのも6月には釣れないのも分かる。

何故天然鮎は小さいか・・・湖産や人工採卵で強制的に受精させられたりもしくは天然付きの受精卵が小砂利を床に
全部孵化したとしても安定の越冬地区へ向かうべく河口に下がる。
この時大潮周りの干潮満潮時に当たれば満ち引きも激しく海水の河口への入り込みも多くなり、
海水生活経験のない親鮎のDNAを引き継いだ幼魚は死滅する。
例え30cmに成長した両親から引継ぐDNAを持っていても天然付きで孵化した幼魚はダメ(死滅)という可能性が高まる。
つまり九頭竜川で生き残れる幼魚は小さくて11月に種苗に初めて乗る小鮎が主であるという事実は認識する必要がある。
救いがあるが福井県内水面栽培漁業センター産の鮎は海水経験をさせて成育させているという事

採卵〜受精させる親鮎は福井出身?滋賀?和歌山群馬‥…静岡??????どこの出身なのか誰も分からないが
孵化後栽培センターに預けられる受精卵は孵化後技術者により真水〜汽水体験をした優遇魚といえる。

福井県13内水面漁協組へ放流されるが出荷時で10〜12cmある。
25〜28〜30cmになるのはこの鮎だと思う。
数釣りも型狙いもさせる為には世代で変化が出る天然鮎の大型化(メンデルの法則でいう優劣の法則・分離の法則・独立の法則による可能性)
に期待をするか良質の稚鮎を大量放流するか天然・人工種苗床を作り2〜3年は網漁休止し自然の環境に戻してみる事ではないだろうか!?

今の所全国的な釣果の判定は「放流河川の鮎は大型化・天然河川は小型化〜不振」と色付けされる。7/31現在
やはり神通・九頭竜も潜在能力は高く大型鮎で今年は評判を取りそう。