四軸・龍90 硬硬調POWER の 四軸=四軸カーボンってなぁに?


素繊維の用途が多岐に渡っている事は御存じであろう。
旅客機・船舶・車輌・住宅資材からゴルフクラブ・テニスラケット・アーチェリーそして釣り竿に至るスポーツ用品の数々が炭素繊維で出来ている。
軽く・強く・腐食し難い素材としてあらゆる分野のニーズに応えきってる日本が生んだ化学繊維である。
繊維を芯金に巻いてシャフト化する技術は釣具業界から派生していった。
O社・D社・G社がゴルフシャフトの下請けやブランドを持っている事は余りにも有名。
釣具業界では勿論竿を成型するのにPAN系・ピッチ系の選択から低弾性〜中弾性〜高弾性〜超高弾性の組合せを講じて用途に応じた素材で竿を造っている。

今回は4軸の威力と魅力に関して述べておく。
カーボンヤーン(糸)を縦・横・斜め45°・斜め135°の4方向からクロスさせシート状にした物を四軸カーボンという。
カーボン繊維で構成する円柱状のシャフトの中で縦方向繊維は曲げ曲線剛性・横方向繊維はつぶれ・圧縮剛性の役割分担をする。
それに、斜め2方向・45°と135°のクロスは「ひねり・ねじれ」に対して強力な剛性を発揮するのである。
この「曲がり」にも「ツブレ」にも、又、どの方向からの「ネジレ」にも強烈な特性を発揮する「四軸カーボン」LUREROD分野では大きく受け入れている。
勿論上質な四軸カーボン」の編み込みのこまかさ、ヤーン(糸)の密度や弾性で用途や価格差が出来るのは言うまでもない。
四軸・龍は勿論最高級素材を使っている事は軽さ・竿の張りを見て頂ければ歴然でもう一つの特性を秘める事で最強アイテムとなる。
結論的に四軸の特性はと言うと「ねじれ・ひねり方向への力を抑制し形状復元力を促進する」が副産物としてPOWERを増す恩恵に浴する。
飛距離とねじれ難さによる飛距離の正確さを追求するゴルフシャフトに多用される理由はここにある。

25年度モデル【四軸・龍90HHP】は従来の四軸シートより更に高弾性・高密度の四軸カーボンを全身に装備、形状復元力の速さに大きな影響を与える「ねじれ」を抑え、高弾性〜超高弾性ブランクスを保護、そしてよりPOWERと感度・直進性を増す事となった。
高密度四軸カーボンは、龍を戦闘態勢に入らせる「鎧」の役目を果たす。
龍のブランクス能力を最大級引き出している。竿ブレのなさ・高感度・鮎の抜き出しの速さ・操作性・力強さは二人の九頭竜を代表するテスターをしてと「280gとしては猛烈なPOWERを感じた。
水面までの抜き出しが早いのは、ブランクスも良いが四軸の良さがでている証拠でしょう。先が1.5mmと細くて高感度#2〜3〜4〜5の落ち着きは今迄の「龍芯竿」クラス。購入は決まり」

異口同音での同意見と言う結果となったのも頷ける。
最大唯一の欠点?が「纏った鎧の付加価値の代償=重量である。」
その275g=硬硬調POWERをどう捉えてくださるかであろう。

減量する為にブランクスは低レジンの良質高弾性素材を惜しみなく使った。
「四軸の長所を引き出す為の工夫でもある。

仕上がりは上出来!チャラ瀬〜早瀬〜急瀬〜平瀬〜トロ瀬迄、瀬釣り全般をこなす銘竿にならんとす。

平成26年の新製品は四軸 龍早瀬SP 水切竿90ZP。
フル四軸・先進のフォルムはスーパーヒーローが着るパワース-ツと捉えられる。

他メーカーが同じ事をすると25万円の売価がつくであろう。
税込販売価格を15〜16万円と先行してHPにUPしたのは私の希望であり夢でもあった。
現実は・・・・・・・・・・・・・・・・・・。努力の最中でもある。

見積書の再検討〜調整、竿袋の供出・更にはPETケースの簡略化・取扱説明書の手作り迄及ぶ100円単位の節約・減量を行いました。
努力の甲斐あってか本願成就と自負出来る価格165000円(税込)にて販売出来る様になりました。
これで来季以降の展望も視野に入ります!
四軸カーボンの優位性を早瀬〜急瀬というNEEDSの高いアイテムでアピールするという野望も見通しが着きそうです。
先ずはPOWERを急瀬クラスのバット径で超硬並みの張りを持たせ先径1.55mmのテーパーマジックで掛ければ華麗な弧を描く「龍90・硬硬調POWER」を
御愛顧下さいます様お願いいたします。