2016年 各社新作鮎竿 独断&偏見のインプレション

2016年新製品鮎竿を振り比べて見て総体的感じた事を独断と偏見で記す。
今年はどのメーカーも尺間の言い回しでない88・93と言う使い回し優先の寸法の竿を出している。
フナヤオリジナルでは10年以上前から88・915・925・94を今年は865をLINEUPさせている。
竿そのものの調子を損なわせない為には区切りの良い長さにこだわる必要はない。

それにしても30〜40〜50万円の竿が幅を利かせ過ぎてはいないだろうか!?
本来各社共、開発すべきは上級者志向ゾーン鮎師の為の逸本。
鮎釣りの魅力に取りつかれ面白くて仕方がない。何でも学習〜吸収〜実践してみる。
大会に出れば1回戦突破は楽々通過。2回戦では入賞はするが万年7~10位!の伸び代のある鮎釣り師の為の逸本。
高価格のそれが、価格以上に価値があると感じたそれが、探し求めていた!それが何とも手に馴染む「未知との遭遇」的
今まで感じた事のない【快感】を感じさせてくれる逸本であって欲しい。
価値観は十人十色・千差万別。高い物は良い!が個人の範疇の中でどこまで昇華していくのか!?
トータルで2016年の鮎竿 今釣業界が必要としている中級~上級者志向より1~2~3段階上級を意識したLINE UPの様な気がする。
全てに関してではない事は言わずもがなではあるが「釣り人が減り続けているから放流量を減らす」的論理に似ている。
漁協組も釣具メーカーも事業を持って営利を計上する以上消極策の連鎖は衰退〜消滅を意味する気がする。
ここでは純粋な開発の意図より私が感じた偏見だけ書き記します。

【がまかつ】
エクセルシオ ノブレス・・・引抜急瀬85(235g¥490000)・90(253g¥506000)
 早瀬85(225g¥470000)・90(240g¥486000)の4機種
本当に鮎釣りが好きで・がまかつの竿しか使わない・しかも以前からエクセルシオを使い込んでいる!
正直何名様か御顔が浮かびます。買い替え需要はタイムリーにあると思います。
全国で200~300本売れるのでしょうか?
チタントップ¥30000ハードケース&竿袋¥12000?バランサー\??陳列用紙ケース¥???
余計な点に目が向きます。竿の調子はすこぶる良好・これが悪かろう筈は有りません。
が客注対応で販売です。店内在庫・まして出して見れるチャンスはイベントでしかないと思われます。

DANCING SPECIAL・・・・H93(263g¥277000) XH93(282g¥288000)
北村憲一+松田稔氏の師弟コンビによるがまかつ的ではない発想を網羅したがまかつ鮎竿。
9m30cm 8継(H)9継(XH)元径24.6mm セパレートグリップ等々
推測するに9.3x8=Hの調子をPOWER調子にする為に小節肉厚を各節カット+1節で細身維持設計
値段が28~29万とちょっと高めだが中々のPOWER調子に造ってあると思います。

【シマノ】
LIMITED PRO FW VeryBEST NP・・・・90(205g¥375000) 93(215g¥385000)
小澤 剛氏オフィシャルテスター初開発ロッド。
奇しくも93と90の2機種展開だが90の振り調子が93より断然?いい様な気がする。
90をH26とするのなら93はH2.55と言ったところか。
前作VBをお気に入りで使われている方なら少し柔らかい新作VBは渇水時や中小型鮎河川にでも対応する。
無敵のLINEUPとなる事請け合い。
 
RASSURANT 88NP・・・(235g¥275000)
良く出来ているのだが88で¥275000ワンサイズ展開が逆に変に気になってしまう。
85・91の+−30cmも見たく成るのが『ゲスノ極みか』
シマノの「引き釣り調子感」は上手く出ている。

激龍NP…荒瀬LIGHT85(288g¥158000)超硬85(375g¥158000)
ターゲットは九頭竜川で返し抜きをする鮎師。何が何でも抜きたい!という願望で竿を差しているのではなく
掛かった鮎を取り込める確率が一番上げられる方法が渾身に対峙した鮎が勢い良過ぎる速さでとんでくるので後方へ
一旦送りスピードを殺す。上志比村・北島の南部氏が昭和30年代に開発したと聞き及んでいる。
替え穂が細いから使えるのかもしれないが2機種とも3mmの竿先は釣りが下手になる。
重量は感触でかんじた重量を記載した。各自情報入手して欲しい。

プロセレクト VS NP・・・H2.5-93(235g¥163000)H2.6‐85(210g¥153000)H2.75-90(250g¥158000)
年齢が50~60~70歳の釣り師には懐かしい名前「昔の名前で〜」という感じの軽いノリではなく価格ゾーン・性能・コンセプト
何れを見ても「本気で売りを展開すれば驚異。こういう竿こそが「鮎釣りを強いては釣具業界を発展させる」と思う。
VS=バーサトル=オールマィティ設定で要所とニーズを捉えた調子・サイズ展開をしている。
今後注目のアイテムである。

香麟ZP・・・ZはZoomを表す。
50cmZoomのテクニカルと1mZoomのLongポジションの2機種展開をしているH2.75辺りがメインと考える・?
価格5〜6〜7万円と使い易さを考慮した200〜250〜300g前後の重量は初心者〜中級者又は支流への遡行・サブロッドとしても
重宝しそうである。


ダイワ】
グランドクロス899(220g¥395000)
チューニングパーツ#1#2に別売POWER穂先を付けました。
伊藤正弘氏監修のグラクロチューニング論は確かに「あり!」かと思います。
それって目新しくなく以前からありましたね。伊藤さんがテスターだったオリムピックから30数年前に。
40万円近い価格ならいっそ#3までチューニングが出来れば何て思います。

グランドスリム85K(217g¥430000)90K(231g¥450000)95K(250g¥470000)
御大村田 満氏を理解し釣技も実践している方なら、・・・・・・。私は買えないし買いません

銀影競技スペシャルMT90(235g¥390000)
使い手の瀬田 匡史氏は相当に腕も立ちメンタル面も強く他方面でも人より秀でた才能を、
発揮される方だと勝手に思い込んでいる。
G杯は竿の制約もありがまかつテスターが他社に殴り込み?ということはないが、
ダイワマスターズVSジャパンCA
P=ダイワテスターVSシマノテスターの互いの牙城死守と攻撃と奪取と
大変な職務とプレシャーを背負さわれているが本物の強者は10名足らずと思います。
シマノは小澤兄弟&島さんが別格の、ダイワは瀬田さんが群抜け+有岡さんが、そして高橋祐ちゃんが真の
泳がせ〜激流引き釣り迄こなせるオールラウンダーの中でも超トップトーナメンター。
つまり全国どんな河川あらゆる状況下でも結果を出すギガ・ウルトラ/SPECIAL・SUPER鮎師です。
仲間うちで一番上手いと思う人の3〜5〜10倍は上手いです。かっこも良くスター性もあります。
特殊能力を持った方は好きな竿や調子は有っても宛がわれた竿でテストの結果を出します。
いや出してしまいます
まさに「弘法、筆を選ばず」使いこなす能力は長けています。
何故こんな話になったかというとGKSPMTは溜め調子に造ってはあるものの張りも感じられる良い竿です。
が、激流向けの尺鮎専用竿ではありません。40万の竿なんです!
逆に40万の竿は球磨川で32.4cmの記録越え達成のために造られたのではないと区別されます様に。(笑い)

銀影競技T T-H・・・・85(210g¥250000)90(227g¥265000)85H(219g¥255000)
90H(237g¥270000)
私好み(先調子・ゼロコーティング)の仕上り感が「ダイワ伝統のT調子」として残っています。
それでもタメを利かす様に前作「早瀬抜」より若干柔らかく感じた。
それでも使えそうな秀作であるのは30数年揉みに揉まれたT調子を受け継ぎ継承し続ける安定感を感じるからであろう。
価格も買い換えやすい設定。ダイワファンならずとも必見のシリーズ。
(余談・・昔からの疑問・・自重表記に219gとか227gとかダイワさんは何故シビアな数字を使うの?
220g・228gとか末尾が0/5/8で終わるのが1〜5gの誤差があっても良しとされる数字だと思うのですが)

 
【フナヤ】
龍芯竿865超硬GTR・・・・SUPERDRAGON865(265g¥153000)
囮を沈めてしまえば大玉で引けば鮎は掛かってくる。
湖産鮎のDNAは鮎釣りを楽しくさせました。 冷水病は湖産鮎から人工産・海産種放流へシフトさせます。
引き釣りも「止めて待つ」方が良果と分かり感度の良い操作の効く疲れない軽量の超硬竿が人気となりました。
数多くの超硬の中でも東レトレカ65d超高弾性炭素繊維をふんだんに使った龍芯竿915の弟865は「イヤイヤ・
追われ・反撃等々手に取る様な高感度」に判っていた以上だと大絶賛です。
865で265gと言う超硬史上最軽量かつPOWERFULさを検証下さい。

双龍竿85/75急瀬LC+65用 速攻くん(245g¥92580)+¥1000
より使い易くを身上に「速攻くん」を準備。(オプションです)
竿本体は肉厚カーボンで粗めの使用にも耐える。